こんにちは、きょんです。
最近、ニュースでは「円安」「円高」のことが、毎日のように報道されています。
2024年9月4日では 1ドル=144円 と 160円近くあった状況から円高になっております。
現在為替に関して、上下に激しい振れがある状況です。
ところで、円安と言われても、何が変わるのか分かりにくいですよね。
「円安になるのは、ダメなの?」
「私たちの生活に影響あるの?」
「円安は、いつ終わるの?」
このような疑問を持つ方は多いと思います。
今回は、これらの疑問の答えを徹底解説します!
- 円安とは何なのか
- 円安のメリット・デメリット
- 今の円安は、なぜヤバいのか
- 生活には、どのような影響があるのか
- いつまで円安が続くのか
円安ってなに?
そもそも円安ってなにー?
まずは、カンタンに円安・円高について説明するね!
- 円安とは、日本円が他の通貨に対して、価値が低い状態です。
- 円高とは、日本円が他の通貨に対して、価値が高い状態です。
例えば、1ドル=100円だったのが、1ドル=140円になるとします。
これは、100円で買えていたものが、140円出さないと買えなくなってしまった、ということです。
つまり、ドルに対しての円の価値が下がったのです。
この状態を円安といいます。
逆に、1ドル=140円だったのに、1ドル=100円になる場合もあります。
この場合は、140円のモノを100円で買えるようになったので、ドルに対しての円の価値が上がったわけです。
この状態を円高といいます。
円安のメリット・デメリット
円安だから悪い、というわけではないんです!
円安にも、メリット・デメリットがあります。
メリット
輸出産業の業績アップ
海外に輸出している企業は、売上が他国の通貨で入ってきます。
例えば、アメリカに輸出している場合は、ドルで入ってくるということです。
ですから、同じ値段で売っていても、もし1ドル=100円から140円になったら、売上は1.4倍になるわけです。
海外からの観光客が増える
円安の時は、海外の人からすると、日本のモノが安くなったように感じます。
ですから、観光にかかるお金も安くなるので、観光客が増加します。
これにより、観光客が、日本にお金を落としてくれるので、日本に良い経済効果を生みます。
デメリット
輸入製品の価格上昇
海外から見ると、日本のモノの値段は安くなります。
これは、日本人にとっては、海外のモノが高くなるということです。
つまり、海外製品が日本円で高くなるということです。
最近も、Appleの製品が、最大4万円の大幅な値上げをしましたね!
日本は、多くの部分を輸入に頼っていますので、これは大きな痛手です。
海外旅行に行けなくなる
日本人にとっては、海外旅行にかかる費用が高くなってしまいます。
そのため、日本人が海外旅行に行くことが難しくなります。
現在は、海外でも物価が上がっているので、さらに費用がかかってしまいます。
今の円安は、なんでヤバいの?
円安には、メリットもデメリットもありますが、現在はメリットが小さくなり、相対的に、デメリットが大きくなってしまっています。
そのため、現在の円安はヤバいと言われているのです。
なんでメリットが小さくなったの?
それは輸出産業の変化にあるんです!
昔の輸出産業は、日本で生産したモノを海外に輸出して売っていました。
ですが、現在では、海外に工場を作って、現地の人を雇って、そのまま現地で販売しています。
こちらの方が人件費も安くなるからです。
例えば、アメリカに輸出するために、アメリカに工場を作ったとします。
その工場では、アメリカの方を雇っているので、給料などの支払いもドルになります。
つまり、円が関係なくなってしまいます。
その結果、円安による良い影響を受けにくくなったのです。
円安による、私たちの生活への影響
日本人が貧乏になっていく
私たちの生活への影響として、1番大きなことは、日本人が貧乏になっていくということです。
なぜなら、円安によってモノの値段が上がっていくにも関わらず、給料は増えていないからです。
下の写真は、日本人の平均給与の推移のグラフです。
長い間、日本人の平均給与は横ばいです。それどころか、下がっています。
貰う給料が下がり、そのお金の価値も下がっているのが現状です。
モノの値段が上がるので、買えるモノも少なくなり、実質的に貧乏になっていきます。
日本人に入ってくる情報が少なくなる
今の世の中では、スマホが不可欠です。
ですが、スマホの値段が20万円や30万円に値上げされたらどうでしょうか。
そんなに高かったら買えない!
買わない人は多いと思います。
殆どの情報を、スマホから手に入れる時代です。
ですから、スマホを手放すということは、情報が入らなくなるということになります。
これは、スマホに限った話ではありません!
例えば、ニンテンドーから、新しいSwitchが出たとします。
もし、あなたが、そのSwitchを欲しかったら、 Switchのことを調べるでしょう。
では、あなたが調べごとをする時は、何を使いますか?
多くの人は、Googleや、Instagramを使うのではないでしょうか。
そして、多くの日本人は、日本語で調べると思います。
ですが、そのSwitchの値段が20万円だったら、どうでしょうか?
買えない値段のゲーム機を、調べようとまで思いますか?
どうせ買えないんだったら、そこまで調べないかなー。
そーですよね!同じような考えの方は多いと思います!
ここからが大きな問題になります!
GoogleやInstagramに記事や投稿をしている人は、多くの人に見られる記事を投稿したいんです。
ですから、興味が持たれてない情報を投稿しなくなります。
そのため、日本人の「日本語の世界」では、情報が手に入らなくなっていく可能性があるのです。
これは日本人の生活レベルにも大きく関係する話なので、非常に重要な問題です!
今の円安はいつまで続くの?
結論から言うと、日銀が金利引き上げをするまでです。
ですが、1ドル=160円など、今以上の円安になる可能性もまた、非常に高いです。
なぜなら、現在の円安の原因である、金利格差が縮まっていないからです。
最近、ニュースになってた『円買い介入』っていうのは効果ないの?
円買い介入とは、日銀が保有しているドルを売って、円を買うことです。
これによって、相対的にドルの価値が下がって円の価値が上がるので、円高に進むというわけです。
カンタンにいうと、政府が莫大な資金に物を言わせて通貨の価格をコントロールするということだね!
もちろん一時的な効果はありますが、根本的な解決にはならないので円高の進行を止めるには及びません。
そして、アメリカが金利を上げているのに対し、日本は金利が、ほぼゼロのままです。
今のまま、日銀がゼロ金利政策を取り続けると、円安は拡大します。
とはいえ、円安が加速していくのを放置するわけにはいかないので、ゼロ金利政策をずっと継続する可能性は低いです。
ですから、日銀が金利を引き上げたら、円安は縮小されるはずです。
円安への対策はあるの?
円安の対策は、円以外の資産を持つことです。
日本円だけで資産を持っていると、円安になった時に、モロに資産を減らすことになってしまいます。
ですが、日本円以外でも、ドルなどで資産を持っていたら、資産を守ることができます。
なぜなら、円安になった時に、日本円の価値が下がっても、ドルの価値が上がっているので、リスク分散になるからです。
まとめ
今回は、円安と、円安の影響について解説しました。
円安は、実生活への影響を想像しづらいですが、大きな変化をもたらします。
円安への対策は、日本円だけでなく、他国の通貨などでも資産を持つことです。
これからの円安で、損をしないようにリスクヘッジをしましょう!